こちらの製品は、建設機械で使用するブラケット部品です。一見、簡単な加工品に見えますが、実はこのままでは加工が難しい製品と言えます。具体的には、長さ1118㎜の板材を曲げ代20㎜でR8曲げ加工が求められている部分です。このままでは、めくれが発生し、曲げ加工後にさらに工数が必要となります。
そこで、お客様に対して、ヒアリングを行い、製品の形状におけるポイントについて整理を行いました。その結果、曲げのRの大きさを小さくすることでめくれの量を少なくして、お客様の要求にこたえることができました。
材料 | 板厚 | 寸法精度 |
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鉄 | 25mmまで | ±0.1mm |
ステンレス | 40mmまで | ±0.1mm |
アルミ | 25mmまで | ±0.1mm |
- POINT
- 曲げを伴う板金加工品を設計する場合には、サプライヤ-がもつ金型のサイズに加え、曲げ加工を行う上での脚長(曲げ高さ)についても考慮することがポイントです。曲げのRサイズと曲げを行う板の全長により、加工の可否と精度が決まりますので、コストダウンを考慮した設計を行う場合には、一度、サプライヤーに相談すると良いと言えます。