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複雑な溶接構造品は事前仕様確認で、加工のポイントの洗い出しを行う。
こちらの製品は特殊車両の部品です。一見製品として、充分な形状を充たしているように見えますが、加工会社の図面の読み取りの誤りにより、図面上のスペックをまったく満たしていない製品となっています。こちらの写真の製品は、不良品として扱われ当社に相談が来ました。
この製品の加工においては、 ①十分な図面の読み取りができていない ②板材が厚いことで溶接が難しい ことが要因として挙げられ、充分な打ち合わせを行っていなかったことが原因となっています。複雑な溶接構造品の場合には、図面要求スペックについて、打ち合わせをしっかり行うことが品質向上のポイントであると言えます。
- POINT
- 複数部品を組み上げる構造品の場合、仕上げ工程で旋盤などの切削工程が必要となるとチャッキングが難しくなるので、大幅にコストアップとなります。その為、仕上げ工程での精度出しはなるべく避けるように設計・加工を行うことがコストダウンのポイントで、ベンダー機等の板金工程で済む精度範囲に収めるように設計を行うと良いと言えます。