加工技術VAVE提案事例

使用する業界・環境によって、最適な溶接方法を検討する。

溶接加工においては、強度はもちろん加工後の表面粗さについても十分に検討しなければなりません。こちらの製品の様に食品業界向けの製品であれば、素手や薄い手袋のみで触ることがあるので、作業中にけがを負わないといった観点から、溶接箇所の仕上げ後の表面粗さを充分に検討する必要があります。

こちらの製品の場合にはフレーム部分の溶接で、TIG溶接を用いて加工を行ました。TIG溶接の利点として肉盛が出ずらい点があげられ、溶接後の表面が非常に滑らかとなります。その為、作業中に素手で触れても問題がない為に、当社の加工方法が採用されていました。

POINT
溶接加工においては、求められる特性と納品先の業界について理解し、加工を行うことがポイントです。例えば、食品業界向けであれば、ある程度の強度は必要となりますが、建設機械部品ほどの強度は必要としません。一方で、表面粗さには十分に気を配らなければなりません。こちらの製品の場合にはTIG溶接により滑らかな表面を実現しています。