加工技術VAVE提案事例

過剰な精度要求はなくし、材料選定を行うことで加工コストダウンを実現

こちらの製品は電子部品を収納しているケースのフタとなる製品で、必要以上に高い平面度要求がなされていました。このままの図面通りに加工を行うとなると、板材に対して厚さ4mm、平面度0.06となるように研磨加工が必要となります。しかし、研磨加工における熱により歪みが発生する為、精度だしが難しく仕上げ工程も含めると非常にコストがかかっていました。

アルミの制御BOX

こちらの製品の場合、図面上の平面度要求が用途に対して必要以上に高いと考えられました。そこで、酸洗材を使用したサンプルを加工し、お客様に確認をいただきました。その結果、この加工方法でも十分に使用用途を充たすことが分かったので、加工工数削減により2万円のコストダウンを実現しました。

POINT
板金製品の加工においては、使用用途に対する適正な加工精度要求がポイントとなります。高すぎる精度要求は板金加工の範疇を超える為に、機械加工に工程が必要となり、その分加工時間がかかるので、工数増加によるコストアップ要因となります。板金製品の場合には、その精度を十分に考慮した設計がコストダウンへの近道です。