溶接工程について
溶接加工とは?
板金2つ以上の金属を接合する方法で、金属を局部的に溶融、または半溶融状態に加熱し、
溶加材(溶接棒など)を加えて接合する融接法と、加熱した金属を加圧 して接合する圧接法、および母材と違う素材を溶融して接合するロウ付法の3つに大別されます。
■ TIG溶接
トーチの電極にタングステン合金を用い、シールドガスにアルゴンを用いたアーク溶接です。
溶接跡(ビードといいます)が美しく、炭酸ガスアーク溶接(CO2溶接 )ではできないアルミの溶接も可能です。
アルミ以外の非鉄金属の溶接にも向いています。半自動溶接ではないので、溶接時に両手を使わねばならず、
作業にはあるていど熟練が必要です。ガスが比較的高価なので、炭酸ガスアーク溶接(CO2溶接 )よりもコストが高くなります。
■ 炭酸ガスアーク溶接(CO2溶接 )/MAG溶接
アーク溶接では、接合部の品質を保つと同時にアークを安定させるためにガス(シールドガス)を用います。
このシールドガスにCO2を用いるのが炭酸ガスアーク溶接(CO2溶接 )、不活性ガス(アルゴンが多い)と炭酸ガスの混合したものを使用するのがMAG溶接です。
溶け込みが深く、母材同士の融合が強い溶接です。通常、半自動溶接と呼ばれるものが炭酸ガスアーク溶接です。
ただ、スパッタという溶接くず(溶接時に飛び散った金属の飛沫が固まったもの)が出やすく、溶接後の見た目は汚くなりがちでしたが、
溶接機のデジタル制御が進み、溶け込み・スパッタの量がコントロールできるようになりました。当社の溶接機はデジタル制御となっています。
■ MIG溶接
アーク溶接では、接合部の品質を保つと同時にアークを安定させるためにガス(シールドガス)を用います。このシールドガスに不活性ガス(アルゴンやヘリウム)を用いるのがMIG溶接です。溶接速度が速く、熱の発生が局部で止まるので、歪の発生が少なく、薄板の溶接に適しています。