溶接工程について
自社設計の溶接治具で省人化・コストダウン
溶接治具で省人化・省力化を実現!リードタイム短縮・コストダウンを提案
昨今、ロボット溶接機を用いた、自動化・省力化を実現することがこの業界では、一般的になりつつあります。
当社においても、ロボット溶接機を導入することで、溶接品の製作におけるコストダウン・リードタイムタイム短縮を行う場合が多々あります。
当社の場合においても溶接治具×ロボット溶接機により、
・溶接リードタイム 1/3を実現
・部品点数の多い溶接品もロボットでかけっぱなしで加工
・既存の加工コストと比較して、1/3コストダウン
などの事例があります。
これらの溶接治具による提案は、溶接プロセスの検討と自動化をどこで図るのか?ということを検討することがポイントとなります。
当社の場合においては、建設機械の部品やユニット品の製作を長年行ってきた経験から、部品点数の多い製品に対する溶接を得意とし、単品・小ロット生産はもちろんロット100個単位以上での量産加工も可能となっています。溶接治具というのは、この経験やノウハウを集約し、リードタイムの短縮・コストダウンを提案することを主眼に提案を行いました。
溶接治具の製作事例と溶接治具を活かした加工事例
下記の写真は実際に当社で設計・製作を行った溶接治具とその溶接治具を用いて加工を行った製品事例となります。
こちらの製品の場合には、溶接品としては部品点数が非常に多く、加工において作業者が治具やロボットを使用せずに加工を行うとなると相当の時間を要していました。また、ロット数も6個単位であることから製品をすべて完成させるまでに1日を要する製品となります。
そこで今回、下記の写真のような治具を製造することでロボットによる自動化を図り、加工時間の短縮・コストダウンを実現しました。
《提案による効果》
人と溶接機で加工を行った際と比較して溶接時間を1/3に!
治具×ロボットの溶接により1人の作業者でポジショナー2台を用い、生産性2倍
を実現しています。
人手不足が叫ばれる中で、溶接工程というのは多くの企業が人と溶接機のみで加工を行う為、生産量が限られ、生産キャパの影響によるリードタイムが長くなっています。その結果、最終製品のコストアップの原因となっていました。
一方で当社では、人がかかわるべき溶接箇所以外はすべて溶接治具×ロボット化による加工時間短縮・省人化を行うことでコストダウンに成功しています。
部品点数の多い溶接品や、ロット数の多い溶接品の場合には溶接治具を用いた加工をご検討ください。既存の溶接加工会社ではコスト的に物足りないというお問い合わせも大歓迎です!
溶接治具×ロボット化によるリードタイム短縮・コストダウンを実現できる背景
溶接板金加工.comを運営する株式会社岩本鉄工所では、高い溶接技術と数多くの溶接実績をもとに生産性の高い加工が可能となっています。最近では、溶接ロボットを導入することでコストダウン提案も図っています。
しかし、ロボット溶接機の導入がコストダウンに直結するということは誤解であると言えます。※いわゆる省人化を実現することも難しいと言えます。何がポイントとなるのかというと、溶接治具の設計能力です。
溶接においては、一般的にトーチを持ち、ワークを把持し、溶接箇所を突き合わせて加工を行います。単品・小ロットの製品で溶接箇所の少ない製品においてはこの方法での溶接が一番最適な加工方法であると言えます。
次に、ロット数の多いものや溶接箇所の多い製品の場合には、溶接治具を作り、人の手でトーチを持ち、溶接を行うことになります。ここでポイントとなるのがどの部分で治具を使うと効率的になるのかという視点です。
当社においては、数年前までロボット溶接機を使用しておらず、基本的には人の手で溶接を行っていた為、溶接治具の設計・製造を行うことで、効率化を図っていました。
当社が考える溶接工程における最も生産性の高い方法というのが、こちらで紹介をしているロボット×溶接治具を用いた省人化・省力化提案となります。
溶接品の場合には、発注先を間違えると同じ溶接品であっても、加工方法が異なり、コストが全く違うといったことが発生してしまいます。一方で当社の様に、ロボット溶接機を導入しかつ、溶接治具を用いることでコストダウンを実現している企業も稀にあります。
最近では、ロボットを導入すれば・・・といったニュースも多々見かけますが、ポイントは溶接技術・ノウハウを持ち、そのノウハウを活かしながら、工程改善・品質向上を実現する溶接治具を開発する能力を持つ点にあります。
特に溶接構造品で部品点数が多い製品・ロットの多い製品・ロット数は少ないが定期的に流れる製品などの試作開発中の方は溶接板金加工.comにお問い合わせください。